ハイパワーX:ロッド本来の性能をフルに発揮する強化構造|ナカログ
釣り雑学

ハイパワーX:ロッド本来の性能をフルに発揮する強化構造

ナカシン

シマノ製ロッドに採用されている技術の1つに「ハイパワーX」というものがある。メーカーの解説としては▼

キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
出典:シマノ

上記の内容を読んでもピンとこない方に、本記事は初心者でも分かるようにシマノテクノロジーの1つである「ハイパワーX」を分かりやすく解説していく。

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ナカシン
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月間約10万PVも見られている本サイト「ナカログ」の運営者、ナカシンです。釣歴20年以上の知識と経験を公開しています。ショアジギングとサーフゲームを専門に有益な情報を発信しながら、日々新しい事に挑戦している釣り人でもあります。Twitterはこちら(@e55361855)

ハイパワーXはロッドのネジレを抑制してくれる。

まず、ハイパワーXとは名前の通りロッド(ブランクス)の強さと耐久性を向上させる強化技術で、釣りで起こるネジレを抑制する効果がある。ブランクスとはロッドのガイドがついている部分の名称であり、釣りをする上で最も負荷が掛かる部分だ。

ブランクについて説明

ネジレを抑制する事で釣りが楽になる

ハイパワーXを採用しているロッドは、ネジレを抑制する事にもつながる。ネジレとは、言葉の通り、水分を含んだタオルを絞るように、ロッドがネジレる現象の事だ。

ハイパワーXのネジレ現象について
出典:シマノ

 

この現象を抑制されると、ルアーやエサをより遠くへ飛ばす事が出来たり、魚がヒットした時に左右に走られても主導権を握らせないファイトが出来るようになるので、釣りが楽になる。

ハイパワーXがあると釣りが楽になる

 

ハイパワーXの構造について

ハイパワーXの製法は、ロッド(ブランクス)のもっとも外側の部分に、シマノ独自素材のカーボンテープをX状に巻きながら締め上げている。これがブランクスの付け根付近から先端まで巻かれているので全体的に無駄のない構造となっている。

ハイパワーXの構造について

ハイパワーXのデメリットについて

ハイパワーXが採用されているロッドの注意点は想定された負荷以内の釣りでしか効果を発揮できないと言ところだ。限界に近いまでの負荷なら本領を発揮するハイパワーXだが、これが限界領域以上だと厳しくなるとシマノも言っている。

ハイパワーXのネジレについて
出典:シマノ

 

限界領域以上というのは例えば、大型青物をターゲットにするビックゲームなどの事だ。これはロッドの基本スペックによって話は変わるが、硬さが柔らかいロッドとかになるとさらに厳しい。

ハイパワーXの強化技術について
出典:シマノ

なぜ、ハイパワーXを採用するのか?

となると、ハイパワーXよりも強い技術を採用すればいいのでは?と思うがこれには理由がある。それは、ロッドの価格帯だ。低価格帯のロッドは使用する素材や技術に制限があり、必要最低限のブランクス構造でハイパワーXだけを採用する。

また、想定内の負荷であればハイスペックな技術を多用しても全く意味がないので、これだけでも正直十分釣りを楽しめる。

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