【シマノ ヴァンフォード】インプレ:軽さへのこだわりを見せつけたリール
評価:4.0
2020年秋にシマノから注目を集めたNEWリール、ヴァンフォードが発売、公式では『超感度・軽量』が特徴とあって、テクニカルな釣りや、ヒットまで持ち込むまでの過程を大事にするアングラーにとっては期待出来るリールとあったので実際に使ってみた感想を紹介します。
ヴァンフォードの特徴と魅力
特徴と魅力を紹介します。
静かで滑らかなリーリングを実感
外観はブラック×レッドのカラーリングでセフィアに近いデザインとなっています、ボディ内部にサイレントドライブ採用したことによ静粛性を保った巻心地を実感できます、ギアはマイクロモジュールギアⅡだからより軽やかで滑らかなギアフィーリングとなっています。
軽量ルアーの遠投性が高いスプール採用
ヴァンフォードはスプールにも注目して欲しい、より遠くにルアーを飛ばす為にスプールはロングストロークスプールを採用しています、AR-Cスプールなのでより飛距離アップとライントラブルを軽減させたスプールはシマノならではの釣り人に優しい技術ですね。
耐久力も安心感がある
ラインローラーとローラークラッチは防水性を高めたX-プロテクトを採用、これがあるのとないとでは安心感が違いますね、特にラインローラーに海水が侵入すると短期間で故障するのでより長く使うには非常に大事な技術だと個人的に思います。
ヴァンフォードは自重と巻きが軽い。
使ってみて一番に感じたのが『軽さ』ですね。
基本設計とギアによる軽さの実現
出典:シマノ
使用して感じたのが巻きだしの軽さと、低減されたギアノイズは良かったです、これは上記でも説明したサイレントドライブとマイクロモジュールギアⅡの恩恵によるものです。
例えば、ルアーの初期移動は魚の警戒心を生みやすくなります、しかし巻き出しが軽くなったことによってルアーの最初の移動に違和感を与えることを軽減し、また緩急をつけたアクションも安易に可能とすることが出来ます。
特にヒットするまでの過程を大事にするアングラーにとってヴァンフォードは相性が良いリールだと思えます。
自重の軽さもコスパ級
また持った時の自重の軽さもヴァンフォードの最大のメリットだと言える、2万円台でここまで軽さを追求したリールはコストパフォーマンスに優れているとも言える。
自重を比較▼
ヴァンフォード C3000 |
180g |
---|---|
19 ストラディック C3000 |
225g |
20 ツインパワー C3000 |
215g |
ヴァンフォードの欠点とは
ここからはヴァンフォードの欠点について解説していこう。
おすすめできないモデル(番手)がある
まず先に結論から言うと、4000番手〜5000番手はヴァンフォードの強みを活かしきれない番手だと使用して感じました。
青物狙いなどのビックターゲットなら、ツインパワーもしくは値段がほぼ一緒のストラディックSWの4000番手〜5000番手を選ぶほうがいいです。
ヴァンフォードの性能を活かす釣りは、トラウト、バス、シーバス、ライトゲームなどのテクニカルな釣りで魅力を引き出すリールだと使っていて感じました。
ヴァンキッシュよりも性能面は落ちる
ヴァンフォードとヴァンキッシュを比べると性能は明らかにヴァンキッシュが勝ります。
ボディ素材を比べるとヴァンキッシュはハガネボディ、ヴァンフォードは全体がCI4+を採用しています、剛性が高いのは前者のヴァンキッシュです。
ドラグ性能を比べるとヴァンキッシュにはリジットサポートドラグを採用しているのに対してヴァンフォードにはないです、常に安定したドラグ性能を持つのは前者のヴァンキッシュとなります。
スペック重視で選ぶならヴァンキッシュ、コスパ重視ならヴァンフォードを選べる、どちらを重視するかは人それぞれとなります。
ヴァンフォードインプレまとめ
評価:4.0
本記事は『【シマノ ヴァンフォード】インプレ:軽さへのこだわりを見せつけたリール』について書きました。
評価が4.0の理由は性能から判断してヴァンフォードは、バスフィッシング、トラウト、シーバス、ライトゲームでは有効なリールですがショアジギングやサーフフィッシングなど青物や引きが強い魚をターゲットとすると少し不安が残るリールだと感じたからです。
しかし、ヴァンフォードは巻き出しの軽さと優れた操作性が特徴のリールで、滑らかで静粛性の高いギアフィーリングを可能としています。
2万円台でここまで軽さと操作性が高いリールは中々ないのでコスパは非常に良いが、使い方や今後どういった釣りで使うかによっては良さを消してしまうので注意してください。